これが将棋の世界

昨日、JTプロ公式戦東北大会を観戦しました。
羽生善治九段が出場するということで観戦申し込みをしたら運よく当選しました。当選率がどれほどのものか分かりませんがついておりました。


13時15分から対局棋士挨拶があるので12時30分頃、会場の夢メッセに到着。
まだそこまで人がいないかなあと思っていたら、既に多くの人が来ておりました。自由席だったのですが見やすい場所や端の席は既に結構埋まっておりました。うーん、考えが甘かった。
それでもステージは少し見にくいものの最前列の端が空いていたので、そこに座りました。助かった。


ステージでは森内俊之九段らが詰将棋のクイズをやっており、お客さんがステージに上がって答えておりました。
こういうこともやっていたのね。対局を見るだけじゃなく、プロと触れ合って楽しめるというのはいいですね。



13時15分、遂に羽生善治九段と山崎隆之八段が登場。
羽生さんだよ、羽生さん!生の羽生さんだ~!私の世代は将棋といえば羽生さんなので見ることが出来て感激です。
多くの人が写真撮影をしておりました。こんな機会は滅多にないもんね。そりゃ撮るよね~。


トークショーは羽生さんが真面目な感じなのに対し、山崎さんは面白かったです。仙台の食事がおいしかったようで、夕飯を2回食べたそうです。そんなに食べて大丈夫なのか(笑)?



トークショーの後はこども大会決勝。年少の部、年長の部、それぞれが行われたのですがどちらも熱戦でした。
将来棋士になりたい子たちというだけあってすごかったです。南方の女の子もいました。将来が楽しみです。




こども大会後、いよいよ羽生さんと山崎さんの対局開始です。
角度の問題で対局中の山崎さんの姿はあまり見られませんでしたが羽生さんは確り見ることが出来ました。テレビで見たことがある対局時の体を少し揺しながら考える姿を見ることが出来て嬉しかったです。


対局は羽生さんが優勢に進めているようで、このまま勝つかなあと思っておりました。
しかし、解説の森内さんが言葉にはしませんでしたが「これをここに打ったら…」みたいな動きをしました。
「ん?もしかして詰んだの?」と思っていたら、山崎さんが森内さんと同じ手を打ちました。
その2手後、羽生さんが髪をくしゃっとしながら天を仰いだ後に投了しました。


羽生さんの負けが告げられると会場がざわめきました。皆さんも羽生さんが勝つと思っていたようです。実際、解説の森内さんも羽生さんが優勢のような解説でしたし、勝った山崎さんですら負けると思っていたようです。
羽生さんは攻め続けなければいけなかったようですが一手待ってしまったのが敗着だったようです。
対局後の感想で「ひどかったです。呆れました。」と答えたことからも、とんでもないミスだったようですね。羽生さんのような超一流でもこういうことがあるのか。ある意味超貴重な対局を見たのかもしれない。



感想戦後、勝者の山崎さんによるお見送りがありました。
こういうこともあるんですねえ。話したり触れ合ったりはできないものの間近でプロに見送ってもらえるなんてないので嬉しかったです。




これにて公開対局は終了。
初めて公開対局を観戦しましたがこんなに楽しいとは思いませんでした。羽生さん目当てで行ったルールぐらいしか知らない自分ですら楽しいと思ったのですから、将棋を指す人たちならもっと楽しめたことでしょう。
来年ももし仙台で開催されるようなら参加したいです。来年も当選してくれるかなあ。